輪に入るときのことばを、一緒に考えて練習する
1回 3〜10分

人形やぬいぐるみを使って、入るときのことばを練習します。物を差し出す入り方や、自分から誘う言い方も考えます。断られたときの返し方も、一緒に話しておきます。
4歳ごろになると、「〇〇くんと遊べる?」と自分から言う子が増えてきます1。でも、何と言えばよいのか、いつ言えばよいのかがわからずに、立ち止まってしまう子もいます。家で人形を使って、入るときのことばや誘う言い方を一緒に考えておくと、いざというときの手がかりになります23。
ただ、家での練習の効果は確かめられていません。親向けの講座の研究では、子どもにスキルを教えることより、親子の楽しいやりとりを増やすことのほうが、効果と結びついていた、という報告もあります。この効果は、輪に入る力ではなく、親の関わり方と子どもの反抗的・攻撃的な行動で見たものです5。練習は短く、楽しい遊びの範囲にとどめてください。

聞いてみる
- 「いれて」
- 「一緒に遊べる?」

物で関わる
- 「これ使う?」

誘ってみる
- 「穴を掘るの、手伝って」
アメリカの4歳ごろの発達の目安、オーストラリアの子育て情報サイトの例、幼稚園児3人の事例研究をもとにした例より。
用意するもの
- ぬいぐるみや人形
試し方
- 人形やぬいぐるみで、大人が「いれて」「なにしてるの?」「一緒に遊べる?」と言って見せる。子どもにも言ってもらう13
- 物を持って「これ使う?」と差し出す入り方も練習する4
- 自分から遊びを始めて、「穴を掘るの、手伝って」のように誘う言い方も考える2
- 断られたときの返し方を話しておく。「じゃあ、あとでね」「ほかの遊びをしよう」など。そのあとの気持ちの立て直し方も話す6
断られるのは、相手のグループの事情によることもあります。「あなたのせいだけじゃないよ」と伝えてください。
- 実際に言えたら、相手の返事がどうであっても、言えたことを具体的にほめる
止める・変える目安
- 練習を嫌がるときは、やめる
合わないときは
- まずは一緒に遊びを見て、入れそうなところを探す
- 1〜2人の友だちとの、少人数の場で試す
- ことばより先に、物を使って関わる入り方を試す
気をつけること
- 家での練習の効果を確かめた研究は、見つけられませんでした。親向けの講座の研究では、子どもの人づきあいの力を伸ばすよう親に教える内容は、効果が小さいことと結びついていた、という報告もあります。効果は、親の関わり方と、子どもの反抗的・攻撃的な行動で見たものです
- 入り方を練習すれば必ず入れる、というものではありません
関連する困りごと
出典
CDC's Developmental Milestones. Centers for Disease Control and Prevention(米国疾病予防管理センター), 2026-02-17. 4歳のページ(Social/Emotional)
Preschooler friendships: how they develop & tips to help. Raising Children Network(オーストラリアの子育て情報サイト), 2018-05-17. 「Playing solo」の節
Social Development in Preschoolers: Learning How to Share & Cooperate. HealthyChildren.org(米国小児科学会), 2024-12-05. 「5 tips」の節
Beilinson, J. S.、Olswang, L. B.. Facilitating Peer-Group Entry in Kindergartners With Impairments in Social Communication. Language, Speech, and Hearing Services in Schools, 34(2), 154–166, 2003. 抄録
Kaminski, J. W.、Valle, L. A.、Filene, J. H.、Boyle, C. L.. A meta-analytic review of components associated with parent training program effectiveness. Journal of Abnormal Child Psychology, 36(4), 567–589, 2008. 抄録
倉持清美、柴坂寿子. クラス集団における幼児間の認識と仲間入り行動. 心理学研究, 70(4), 301–309, 1999. 抄録