言い直させずに、正しい音で返す

「ちゃかな、いた!」と言ったら、「いたね。さかな、大きいね」と返します。まず話の中身に応えて、その語を正しい音で言います。言い直しは求めません。
言いまちがいを、毎回直す必要はありません。ちがっていた音を少しはっきりさせて、正しい音で返すとよいとされています1。日本の医療機関の資料でも、言い直しはさせず、いつも正しい音で話しかけ、自由に楽しく会話することが勧められています2。
幼児の言いまちがいは、自然に消えていくことがほとんどとされています。大人のふだんの話し方が、そのままお手本になります3。
聞き取れないときは、指さしで見せてもらったり、質問で補ったりします。「ゆっくりでいいよ」とも伝えます4。わかったら、その語を正しい音で言って確かめます。

避けたいこと
- まちがった音を指摘する
- 何回も言わせようとする
- まちがった音をまねする

勧められていること
- いつも正しい音で話しかける
- 言い直しはさせない
- 自由に楽しく会話する
倉敷成人病センターの保護者向けの資料より。
試し方
- 子どもが言いたいことに、まず応える。「いたね」「大きいね」など1
- ちがっていた語を、正しい音で少しはっきり入れて返す。「ちゃかな」なら「さかな、いたね」123
会話の流れのまま、さりげなく。ふだんの大人の正しい話し方が、そのままお手本になります。
- 「言ってごらん」と言い直させたり、何回も言わせたりしない2
- 子どもの言いまちがいを、大人がまねしない2
- 毎回でなくてよい。発音より、話す楽しさを大事にする12
止める・変える目安
- 話すのを嫌がる、口数が減ったように見えるときは、返し方を気にせず、ふつうの会話に戻す
合わないときは
- 聞き取れないときは、「どれ?見せて」と指さしや実物で教えてもらう
- 「園でのこと?」のように、はい・いいえで答えられる質問でしぼる
- 「ゆっくりでいいよ、聞いてるよ」と伝える
- 絵本や、その日のできごとを話す時間をふやして、正しい音を聞く場面を自然につくる
気をつけること
- 保護者向けの公的な情報や、医療機関の資料をもとにした工夫です。この返し方で発音が早く身につくかを確かめた研究は、見つけられませんでした
関連する困りごと
出典
Speech disorders in children 1-8 years. Raising Children Network(オーストラリアの子育て情報サイト), 2026-07-24. 節「How to help…」
子どもの構音の発達について. 倉敷成人病センター 診療支援部 リハビリテーション科. 関わり方の対比(避けたいこと・勧めること)
近藤公. 幼児の発音で気を付けたいこと. 山口県 乳幼児の育ちと学び支援センター. よくある言い間違いの説明と「園や家庭でできることは?」
Speech disorders in children 1-8 years. Raising Children Network(オーストラリアの子育て情報サイト), 2026-07-24. 節「How to help…」