1対1で話す時間と、話す順番をつくる
1回 5〜20分

毎日少しの時間、子どもが選んだ遊びにつきあい、ゆっくり話します。家族で話すときは、おもちゃのマイクを持った人が話す、と順番を決めます。
きょうだいで競って話すときや、焦っているときは、ことばがつっかえやすくなります3。毎日少しだけ子どもに向き合う時間と、家族で話す順番の決まりで、ゆったり話せる場面を増やします12。
つっかえる子にも、なめらかに話せている時間があります。その時間を増やしていくことが勧められています5。イギリスでも、幼い子にはまず、親の話し方や家の雰囲気を変える方法が勧められることが多いとされています4。
こうした関わり方で吃音そのものが減るという根拠は、まだ弱いとされています。ただ、親子の気持ちの負担を軽くすることが期待されています6。

1対1の時間
- 毎日10〜20分、忙しい日は5分でも
- 遊びは子どもが選ぶ
- 話すかどうかも子どもに任せる

家族で話すとき
- マイクを持った人が話す
- ほかの人は静かに聞く
- 割り込まない・急かさない
日本の吃音の研究班の、家族向けの資料より。
用意するもの
- 子どもが選んだおもちゃ
- おもちゃのマイク(おもちゃのスプーンなどでも)
試し方
- 毎日、子どもだけに注目して関わる時間をつくる。10〜20分、忙しい日は5分でもよい123
- 何をして遊ぶかは、子どもに選んでもらう。話すかどうかも子どもに任せる12
- 大人は静かに、間をしっかりとって話す12
- 家族で話すときは、順番を決める。おもちゃのマイクを持っている人が話し、ほかの人は静かに聞く124
マイクは、おもちゃのスプーンなどで見立ててもかまいません。
- 話に割り込んだり、急かしたりしない124
- なめらかに話せている場面を探して、そうした場面を増やす5
止める・変える目安
- ひとりで遊びたそうなときは、そばで見守るだけにする
- マイクの順番が、話すのを我慢させる決まりにならないようにする
合わないときは
- 大人がゆっくり話して、最後まで聞く
- つっかえやすい場面と、なめらかに話せている場面をメモして、くらべてみる
気をつけること
- この関わり方で吃音そのものが減るという根拠は、弱いとされています。ねらいは、ゆったり話せる時間を増やし、親子の気持ちの負担を軽くすることです
関連する困りごと
出典
AMED研究「発達性吃音の最新治療法の開発と実践に基づいたガイドライン作成」研究班. お子さんがどもっている(吃音がある)と感じたら―家族にできるお子さんへのサポートについて―(幼児吃音臨床ガイドライン 添付資料4). 日本医療研究開発機構(AMED)研究班, 2021. p.7「子供が楽に話すためにご家族ができること」4・5
Guitar, B.(compiled by)、Conture, E. G.(compiled by). 7 Tips for Talking with Your Child. The Stuttering Foundation(米国の非営利団体). Tips 4・5・6
原由紀(文責)、井上史子(絵). おこさんがどもっていると感じたら(幼児吃音臨床ガイドライン 添付資料5). 日本医療研究開発機構(AMED)研究班, 2021. 内面「対応方法は?」
Stammering - Treatment. NHS(英国国民保健サービス), 2023-03-17. 節「Indirect therapy」
AMED研究「発達性吃音の最新治療法の開発と実践に基づいたガイドライン作成」研究班. お子さんがどもっている(吃音がある)と感じたら―家族にできるお子さんへのサポートについて―(幼児吃音臨床ガイドライン 添付資料4). 日本医療研究開発機構(AMED)研究班, 2021. p.5「子供が楽に話すためにご家族ができること」基本方針
幼児吃音臨床ガイドライン作成研究班(研究開発代表者 森浩一). 幼児吃音臨床ガイドライン(第1版). 日本医療研究開発機構(AMED)研究開発課題「発達性吃音の最新治療法の開発と実践に基づいたガイドライン作成」, 2021-09. Q8・A8(p.49)