かかる時間を、一緒に計ってみる

着替えや歯みがきなど、毎日することに何分かかるかを、ストップウォッチで一緒に計ってノートに書きます。書いた時間を見ながら、決まった時間の中にどれとどれが入るかを一緒に考えます。
時間の長さは、目に見えません。小学3年生の算数では、家から学校まで歩いてかかる時間や、本を読むのにかかる時間を求めます。ストップウォッチにも親しみます2。家でも、毎日することにかかる時間を一緒に計ってみます。
注意欠如・多動症の診断がある9〜15歳の子の研究では、こうした練習と、タイマーや予定表などの道具を組み合わせました。時間を扱う力が少し伸び、親から見た毎日の時間の使い方もよくなりました。ただ、子ども自身の評価では、はっきりした差はありませんでした3。

計る
- 毎日することを5つ選ぶ
- 何分かかるかを計る

書く・くらべる
- ノートに書く
- 2つのやり方の時間をくらべる

考える
- 45分の中にいくつ入るかを決める
スウェーデンの、注意欠如・多動症の診断がある9〜15歳の子の研究(2018年)で使われた練習の例より。
用意するもの
- ストップウォッチかタイマー
- 時間を書くノート
試し方
- 毎日することから、子どもに5つくらい選んでもらう。着替え、歯みがき、本を読む、学校まで歩く、など12
- ストップウォッチやタイマーで計って、ノートに書く12
- 同じことを、ちがうやり方でしたときの時間もくらべる。歩いて行くときと、自転車で行くとき、など1
- 書いた時間を見ながら、決まった時間の中にどれとどれが入るかを一緒に考える1
研究では、45分の中にいくつ入るかを考えていました。
止める・変える目安
- 計られるのを嫌がったり、急かされているように感じたりするときは、やめる
合わないときは
- 計るものを1つにしぼる
- 時計を目に入る場所に置き、「○時になったら」で伝える
- 残り時間を、視覚タイマーで目に見せる
気をつけること
- 研究は、注意欠如・多動症の診断がある子に、作業療法士やコーチが関わって行ったものです。診断のない子が家で行ったときの効果は、わかっていません
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出典
Wennberg, B.、Janeslätt, G.、Kjellberg, A.、Gustafsson, P. A.. Effectiveness of time-related interventions in children with ADHD aged 9–15 years: a randomized controlled study. European Child & Adolescent Psychiatry, 27(3), 329–342, 2018. Procedure and intervention
小学校学習指導要領(平成29年告示)解説 算数編. 文部科学省, 2017. 第3学年 C(2)「時刻と時間」(冊子p.166〜167・PDF 172〜173枚目)
Wennberg, B.、Janeslätt, G.、Kjellberg, A.、Gustafsson, P. A.. Effectiveness of time-related interventions in children with ADHD aged 9–15 years: a randomized controlled study. European Child & Adolescent Psychiatry, 27(3), 329–342, 2018. 抄録、Results(Table 2)