たたく代わりの方法を、落ち着いているときに決めておく

落ち着いているときに、手が出た場面を短く振り返ります。ことばで言う、おとなを呼ぶ、跳ぶ・クッションをたたく・描く、落ち着ける場所へ行く。たたく代わりにできることを一緒に決め、できたらすぐ認めます。
手が出たその場では、止めることが先です。どうすればよかったかは、子どもが落ち着いてから話します。手が出る前に何があったかと、次はどうするかを一緒に考えます1。
代わりの方法は、ことばだけではありません。跳ぶ、クッションをたたく、絵に描くなど、体を使うものもあります2。決めた方法を使えたときや、やさしく触れられたときは、すぐに気づいて伝えます34。
4〜6歳の上の子が、きょうだいとの関わりの中で、怒りをことばにすることなどを練習した研究はあります。ただ小さな研究で、たたくことが減るかは調べていません5。一度で身につくものではありません。うまくいかない日があっても、同じやり方をくり返していきます2。

ことばで
- ことばで言う
- おとなに助けを求める

体を使って
- 跳ぶ
- クッションをたたく
- 紙に描く

場所を変えて
- 落ち着ける場所へ行く
アメリカの乳幼児の専門団体と、オーストラリアの子育て情報サイトより。
試し方
- 落ち着いているときに、手が出る前に何があったかを、短く一緒に振り返る。「さっき、ブロックを取られて怒ったね」12
手が出た直後や、まだ怒っているときには話しません
- 次に同じことがあったらどうするかを、一緒に決める。ことばで言う、おとなを呼んで助けてもらう、など1
- 怒りの出し方も決めておく。その場で跳ぶ、クッションをたたく、紙に描く、落ち着ける場所へ行く、など2
- 決めた方法を使えたり、やさしく触れたりできたら、すぐに何がよかったかを伝える。「『やめて』って言えたね」34
- うまくいかない日があっても、同じやり方をくり返す2
止める・変える目安
- 振り返りを嫌がるときは、その日は話さず、別の落ち着いたときにする
- 話が長くなって責める調子になってきたら、そこでやめる
合わないときは
- 手が出たその場では、まず止めて、たたかれた子を先に気づかう
- 手が出やすい時間や場面(疲れ・空腹・人の多い場所)を探して、先回りする
- 落ち着き方そのものを、ふだんの遊びの中で練習しておく
気をつけること
- この工夫だけの効果を確かめた研究は、見つけられませんでした。保護者向けの公的な情報や、専門団体の情報で勧められている工夫です
関連する困りごと
出典
Baby & toddler biting, pinching & hair-pulling. Raising Children Network(オーストラリアの子育て情報サイト). 本文(あとで話すことの説明)
Aggressive Behavior in Toddlers. ZERO TO THREE(米国の乳幼児の専門団体), 2025-04-30. 本文(対応のしかたの説明)
Boyle, S. L.(レビュー). Biting. KidsHealth(Nemours。米国の小児医療団体の保護者向け情報), 2022-06. 本文(落ち着いてから代わりの方法を教える説明)
Biting: A Fact Sheet for Families. HeadStart.gov(米国保健福祉省 Office of Head Start). 節「Preventing biting」
What's the Best Way to Discipline My Child?. HealthyChildren.org(米国小児科学会), 2018-11-05. 本文(健全なしつけの10項目)
Kramer, L.、Radey, C.. Improving Sibling Relationships among Young Children: A Social Skills Training Model. Family Relations, 46(3), 237–246, 1997. 抄録、Limitations(p.245)