名前の文字と、身の回りの文字に気づく

1回 1〜5分

子どもが自分のかばんの名前シールを指さし、大人が一緒に見ている

持ち物の名前や、お菓子の箱・看板など、子どもが知っているものの文字を一緒に見つけて読みます。教え込むのではなく、子どもが気づいたら一緒に喜びます。

文字は、絵本の中だけでなく、持ち物の名前やお菓子の箱、看板など、暮らしのあちこちにあります。幼稚園教育要領でも、ふだんの生活の中で、簡単な標識や文字などに関心をもつことが挙げられています6。

1967年の日本の調査では、読みはじめの最初の段階を「自分の名前に含まれる文字を読みはじめるころ」としていました1。英語圏の研究でも、子どもは自分の名前の最初の文字を、ほかの文字よりよく知っていました4。

英語圏の3〜4歳の研究では、身の回りの文字を使った活動で、読み書きの基礎や文字への意欲が伸びました23。ひらがなで同じように確かめた研究は、見つかりませんでした。教え込むより、子どもが気づいたときに一緒に喜ぶくらいの気持ちで試してみてください5。

読みはじめの段階の区分(1967年の調査)1

読める字が1〜5字のころ

  • 自分の名前に含まれる文字を読みはじめる

6〜20字のころ

  • 名字か名前のどちらかが読める

国立国語研究所の1967年の調査(幼稚園児)で使われた、読みの水準の区分より。

用意するもの

試し方

  1. 持ち物やくつ箱の名前を一緒に見て、指でなぞりながら読む1
  2. 名前の最初の文字を、看板や箱など、ほかの場所でも探す。「○○ちゃんの『あ』があるね」4
  3. お菓子の箱や店の看板など、子どもが知っているものの文字を指さして読む236
  4. 子どもが自分で気づいたら、一緒に喜ぶ。読めなくても、言い直させたり、テストのように聞いたりしない5
  5. 書きたがったら、名前の字をなぞるのを手伝う7

    アメリカの目安では、5歳ごろに「自分の名前の一部の文字を書く」が挙がっています。

止める・変える目安

合わないときは

試したことを記録する

気をつけること

関連するあそび

関連する困りごと

出典

  1. 村石昭三、天野清. 幼児の読み書き能力(報告要旨)昭和42年度「就学前児童の言語能力に関する全国調査」. 国立国語研究所, 1972. p.10 第1表「読みの水準の基準」

  2. Neumann, M. M.、Hood, M.、Ford, R. M.. Using Environmental Print to Enhance Emergent Literacy and Print Motivation. Reading and Writing, 2013. 抄録

  3. Neumann, M. M.、Hood, M.、Ford, R. M.、Neumann, D. L.. The Role of Environmental Print in Emergent Literacy. Journal of Early Childhood Literacy, 2012. 抄録

  4. Treiman, R.、Broderick, V.. What's in a Name: Children's Knowledge about the Letters in Their Own Names. Journal of Experimental Child Psychology, 1998. 抄録

  5. 村石昭三、天野清. 幼児の読み書き能力(報告要旨)昭和42年度「就学前児童の言語能力に関する全国調査」. 国立国語研究所, 1972. p.15〜16 要因⑦

  6. 幼稚園教育要領(平成29年3月告示). 文部科学省, 2017. p.15 領域「環境」内容(10)と内容の取扱い(5)

  7. CDC's Developmental Milestones. Centers for Disease Control and Prevention(米国疾病予防管理センター), 2026-02-17. 5歳のページ(Cognitive)