おもちゃは少しだけ出し、テレビは消す
研究で検討された方法

遊ぶときに出すおもちゃは数個にして、残りはしまいます。子どもが見ていなくても、ついているテレビや動画は消します。絵本や机での遊びは、静かで片づいた場所でします。
出ているおもちゃの数で、遊び方が変わったという実験があります。おもちゃが4個のときのほうが16個のときより、1つのおもちゃで長く、いろいろな遊び方をしていました1。
テレビの実験もあります。子どもがほとんど画面を見ていなくても、大人向けの番組がついているだけで、遊びが短くなりました。集中して遊ぶ時間も減っています2。教室の研究でも、壁の飾りが多いと、気が散る時間が増えました3。保護者向けの資料でも、テレビを消して、静かで片づいた場所を選ぶことが勧められています4。
どれも短い時間の実験です。続けると集中する力が育つかまでは、わかっていません。

4個のとき
- 1つのおもちゃで長く遊んだ
- 遊び方の種類が多かった

16個のとき
- 1つのおもちゃで遊ぶ時間が短かった
アメリカの幼児36人の実験(1回の観察)より。
試し方
- 遊ぶときに出すおもちゃを、数個にしぼる1
幼児の実験では、4個のときのほうが16個のときより、1つのおもちゃで長く遊んでいました。
- 残りのおもちゃは、見えないところにしまう14
- 子どもが見ていなくても、ついているテレビや動画は消す24
実験では、子どもが画面を見たのは数秒ずつ、1分に1回もありませんでした。それでも遊びが短くなりました。
- 絵本や机での遊びは、静かで片づいた場所で、向かい合って座る34
幼稚園の子の実験では、壁の飾りが多い教室のほうが、飾りを外した教室より気が散る時間が増えました。
止める・変える目安
- しまったおもちゃを強く欲しがって遊びにならないときは、その子が選んだものと入れ替える
合わないときは
- 出すおもちゃを、2つから選んでもらう
- 座る前に、体を動かす時間をつくる
- 動画やテレビをつける時間を、家族で決める
気をつけること
- どの研究も、実験室や教室で1回か短い期間を見たものです。続けると集中する力が育つかは、わかっていません
- おもちゃの数の研究は、少人数の小さな研究です
関連する困りごと
出典
Dauch, C.、Imwalle, M.、Ocasio, B.、Metz, A. E.. The influence of the number of toys in the environment on toddlers' play. Infant Behavior and Development, 50, 78–87, 2018. 抄録
Schmidt, M. E.、Pempek, T. A.、Kirkorian, H. L.、Lund, A. F.、Anderson, D. R.. The effects of background television on the toy play behavior of very young children. Child Development, 79(4), 1137–1151, 2008. 抄録
Fisher, A. V.、Godwin, K. E.、Seltman, H.. Visual environment, attention allocation, and learning in young children: when too much of a good thing may be bad. Psychological Science, 25(7), 1362–1370, 2014. 抄録
Play and Learning 5: Concentration and attention. Child and Adolescent Health Service – Community Health(西オーストラリア州政府), 2023-06. 見出し「What you can do」