文字で伝える遊び(お手紙ごっこ・買い物メモ)
1回 5〜15分

子どもが言ったことを大人が書き、子どもは絵や知っている字を書き足します。できた手紙を渡したり、買い物メモをお店で使ったりします。文字で伝わる体験になります。
幼稚園教育要領の「言葉」の領域には、文字などで伝える楽しさを味わうことが書かれています。文字を使って思ったことを伝える喜びから、文字への興味を育てることも挙げられています1。お手紙ごっこや買い物メモは、その考え方に沿った遊びです。ただ、遊びそのものの効果を確かめた研究は、見つけられませんでした。
書くことは、読むことよりあとから身につきます。1988年の調査では、5歳児クラスでも、正しく書ける字は読める字より少なめでした3。字を書くのは大人に任せて、子どもは絵でも1文字でもかまいません。鏡文字もよくあることです2。

子ども
- 伝えたいことを言う
- 絵や知っている字を書き足す
- 手紙を渡す

大人
- 子どもが言ったことを書く
- 書いたものを読んで聞かせる
文字は大人に任せてかまいません。幼稚園教育要領の領域「言葉」の考え方をもとにした例より。
用意するもの
- 紙(メモ用紙や便せん)
- 封筒
- クレヨンや鉛筆
試し方
- 手紙を書く相手や、買い物で買うものを、子どもと一緒に決める。相手は家族・友だち・ぬいぐるみなど1
- 子どもが言ったことを、大人が書く1
- 子どもは絵や、知っている字を書き足す。字の形や鏡文字は直さない2
1967年の調査では、鏡文字が幼児の書きまちがいでいちばん多いものでした。
- できた手紙を渡して読んでもらう。買い物メモは、お店で一緒に見ながら探す1
止める・変える目安
- 書くのを嫌がるときは、大人が書くだけにする。子どもは絵だけでも、渡す役だけでもよい
合わないときは
- 名前の文字や、身の回りの文字を一緒に見つけることから始める
- 書くより先に、手を使う遊びを楽しむ
気をつけること
- 文字で伝える遊びそのものの効果を確かめた研究は、見つけられませんでした。幼稚園教育要領の考え方に沿った、一般的な工夫です
- 字を正しく書かせる練習にしないでください。書くことは、読むことよりあとから身につきます
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ことばの音あそび
ことばを音に分けて手拍子をしたり、同じ音で始まることばを探したり、しりとりでつないだりする遊びです。
関連する困りごと
出典
幼稚園教育要領(平成29年3月告示). 文部科学省, 2017. p.16〜17 領域「言葉」内容(10)と内容の取扱い(5)
村石昭三、天野清. 幼児の読み書き能力(報告要旨)昭和42年度「就学前児童の言語能力に関する全国調査」. 国立国語研究所, 1972. p.24
島村直己、三神廣子. 幼児のひらがなの習得―国立国語研究所の1967年の調査との比較を通して―. 教育心理学研究, 42(1), 70–76, 1994. p.72(平均読字数)、p.73〜74(平均書字数)、p.75 考察