なんでも口に入れる・かむ

服の袖をくわえている子どもと、かむためのおもちゃを差し出す大人

2〜3歳、3〜5歳(園児)、6〜8歳(小学校低学年)

おもちゃや積み木をなめたり、服の袖やえりをかんだりする。外で拾った小石や葉っぱを、口に入れようとすることもある。

小さい子は、物を口に入れて確かめます。なめて触れることが多い時期のあと、手や体全体で確かめるようになっていきます1。ふつうは1歳半ごろから減り始め、2歳ごろまで続くことがあります2。アメリカの研究でも、口に入れる回数は年齢とともに減っていました4。食べ物でない物を食べる様子は、イギリスの大きな調査では、調べた3〜9歳のなかで3歳がいちばん多く、年齢とともに減りました。多くは一時的でした5。

2歳を過ぎても、服の袖や鉛筆をかむ子はいます2。かむことで、気持ちを落ち着けていることがあります3。いつ・どこで口に入れるかを、しばらく書きとめてみてください。疲れているとき、心配なとき、退屈なときなど、きっかけが見えてくることがあります6。

口に入れることが多い時期は、まわりの小さな物に気をつけます。子どもの口の大きさは直径約4cmです。これより小さい物は、口に入って誤飲の原因になることがあります8。おもちゃなど小さな物での窒息は6歳くらいまで、ボタン電池や磁石などの誤飲は5歳くらいまで、とくに注意が呼びかけられています。年上の子のおもちゃは、対象年齢になるまで手の届かない所にしまいます。ボタン電池、吸水ボール、磁石は、手の届かない、見えない所に置きます7。ボタン電池は、タイマーや体温計、リモコンなどにも入っています。電池のふたが外れやすくないか、見ておきます9。

ボタン電池や磁石、とがった物、水で膨らむビーズなどを飲みこんだかもしれないときは、症状がなくても急いで受診します。基本は吐かせずに、同じ物を持っていきます10。

口や舌が、手や物にふれた回数(1時間あたりの平均)4
  • 2歳まで81回
  • 2歳すぎ〜5歳42回

食事中をのぞいて数えたものです。アメリカの11〜60か月の72人を観察した研究(2002年)より。

事故にとくに気をつける年齢(〜歳くらい)7
  • おもちゃなど小さな物で窒息0〜6歳
  • ボタン電池・吸水ボール・磁石などの誤飲0〜5歳
  • 包装フィルム・シールなどの誤飲0〜3歳
  • 小さな物を鼻や耳に入れる0〜3歳

こども家庭庁「こどもを事故から守る!事故防止ハンドブック」(2026年3月版)より。

考えられる理由

試せる工夫

止める・変える目安

家でできるあそび

使えるツール

出典

  1. 保育所保育指針解説. 厚生労働省, 2018-02. 第2章 2 オ 表現(イ)内容①の解説(印刷 p.175/PDF p.180)

  2. Mouthing items. NHS Borders, Children and Young People's Occupational Therapy Service(英国の子どもの作業療法部門). p.1

  3. Mouthing items. NHS Borders, Children and Young People's Occupational Therapy Service(英国の子どもの作業療法部門). p.2

  4. Tulve, N. S.、Suggs, J. C.、McCurdy, T.、Cohen Hubal, E. A.、Moya, J.. Frequency of mouthing behavior in young children. Journal of Exposure Analysis and Environmental Epidemiology, 12(4), 259–264, 2002. 抄録

  5. Papini, N. M.、Bulik, C. M.、Chawner, S. J. R. A.、Micali, N.. Prevalence and recurrence of pica behaviors in early childhood within the ALSPAC birth cohort. International Journal of Eating Disorders, 57(2), 400–409, 2024. Results、Table 2、Discussion

  6. Mouthing items. NHS Borders, Children and Young People's Occupational Therapy Service(英国の子どもの作業療法部門). p.2

    Pica (eating non-edible items). Cambridgeshire and Peterborough Children's Health(英国 NHS の地域の小児医療サービス), 2023-11-01. 見出し「What you can do to help」

  7. こどもを事故から守る!事故防止ハンドブック(令和8年3月版). こども家庭庁 成育局安全対策課, 2026-03. p.5「おもちゃなど小さな物で窒息」「ボタン電池、吸水ボール、磁石などの誤飲」「包装フィルム、シールなどの誤飲」、p.12「小さな物を鼻や耳に入れる」

  8. 子ども安全メール Vol.544 おもちゃなど小さなものを誤飲する事故に注意!. 消費者庁. 本文

  9. 子ども安全メール Vol.547 ボタン電池誤飲を防ぐために! 電池を使う製品は子どもの手の届かないところに置きましょう。. 消費者庁, 2021-03-18. 本文

  10. こどもを事故から守る!事故防止ハンドブック(令和8年3月版). こども家庭庁 成育局安全対策課, 2026-03. p.16「誤飲対処早見表」

    子ども安全メール Vol.624 体の中で、くっつく「マグネットセット」、膨らむ「吸水樹脂ボール」の危険-誤飲事故防止のため販売規制へ. 消費者庁, 2023-04-07. 本文「誤飲したと思ったら」

  11. Mouthing items. NHS Borders, Children and Young People's Occupational Therapy Service(英国の子どもの作業療法部門). p.2「When is mouthing/oral sensory seeking a “problem”?」

    Durani, Y.(レビュー). Pica. KidsHealth(Nemours。米国の小児医療団体の保護者向け情報), 2023-09. 見出し「What Else Should I Know?」

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