公園の遊具あそび
- 運動・感覚
- 人間関係・社会性
2〜3歳、3〜5歳(園児)、6〜8歳(小学校低学年)

すべり台やブランコ、ジャングルジムなど、公園の遊具で遊びます。すべる・揺れる・登る・ぶら下がるを、子どもが安心できるところから少しずつ広げます。大人はそばで見守り、順番を代わるやりとりも一緒に楽しみます。
公園の遊具には、子どもが自分で判断できる危険と、判断できない危険があります。国の指針は、子どもは小さな危険に向き合ううちに、危険を予測して避けられるようになるとしています。ひもの付いた服や、ふざけて押すことのような危険は、子どもと大人で取りのぞくのが基本です45。
大人の役目は、遊びを見守ることです。危ない動きのときは注意したり止めたりして、遊具の使い方を教えます。すべり台を頭から滑り降りるのは、安全でない使い方の例です。ただ、注意しすぎて遊びを縛らないようにとも書かれています13。
期待すること

すべる・登る・ぶら下がるなどの動きを、全身で経験できます。3〜4歳ごろに経験しておきたい動きとされています。1


子どもが自分で判断できる小さな危険に挑戦するうちに、危険を予測して避けられるようになる、とされています。4

ブランコやすべり台で、順番を待って代わるやりとりができます。ことばの支援の資料も、順番の練習の例にブランコを挙げています。6
療育での使われ方
- 児童発達支援ガイドラインは「運動・感覚」の領域に、揺れや傾きを感じる感覚などを遊びで使う支援を挙げています。市の療育センターの支援プログラムにも、「感覚統合遊具を使い、心身の発達を促します」とあります。78
- 市の療育センターでは、シーツに子どもを乗せて大人2人で揺らす「シーツブランコ」を取り入れています。子どもの様子に合わせて使っています。「いくよ」の合図で始め、「もう一回」「おしまい」を子どもが伝える機会にもしています。3
- 作業療法の感覚統合療法では、ブランコなどのつり下げる器具が、行う場の条件のひとつとされています。英国の子どもの作業療法部門は、足が地面から離れるのを怖がる子への進め方を挙げています。マットから始め、ジャングルジムやブランコへ、子どものペースでゆっくり進めます。910
リスク:子どもが判断できる危険
- 体の力で対応できる高さ
- ブランコなど動く部分の揺れ
- 「できる」と思って高い所に登る
ハザード:子どもが判断できない危険
- さびたり、ねじがゆるんだりした遊具
- ふざけて押す・突き飛ばす
- ひもの付いた服・マフラー・ランドセル
- サンダルや脱げやすい靴
- 幼児が小学生用の遊具で遊ぶ
日本の都市公園の遊具(おおむね3〜12歳)についての国の指針(2024年)より。
用意するもの
- ひもやフードのない服
- 脱げにくい靴
遊び方
- 出かける前に、ひもやフードのない服と、脱げにくい靴にする。かばんや水筒、マフラーは、遊具で遊ぶ前に置いておく511
- 遊具のそばにある対象年齢の表示を見て、年齢に合った遊具を選ぶ。濡れていないか、熱くないか、壊れた所がないかも見る1213
夏は表面が80度近くになる遊具もあります。壊れた所を見つけたら使わずに、公園の管理者に知らせます。
- はじめは、子どもが安心してできる遊具から。どこまでやるかは子どもが決めて、少しずつ広げる10
揺れや高い所が苦手な子は、とくにゆっくり進めます。
- 6歳以下の子には、大人が付き添う。小さな子が高さのある遊具を使うときは、目を離さず、そばで手を貸す1415
国の指針は、3歳未満の子は遊具をいつも大人と一緒に使うことを前提にしています。3歳から小学校に入るまでの子も、大人が一緒にいることが前提です。
- ブランコやすべり台は、「つぎは○○ちゃんの番」と声に出して順番に。並んでいるときは、押したりふざけたりしない61112
やさしくする
- 揺れが怖い子は、まず見るだけにする。ブランコの前に、抱っこでゆっくり揺らすところから始める
- 足が地面につく低いブランコに座って、自分で少しだけ揺らす
- 「いくよ」の合図で始めて、「もう一回」「おしまい」は子どもに決めてもらう
むずかしくする
- ブランコを自分でこぐ
- 鉄棒やうんていで、ぶら下がる
- ジャングルジムは、横に移動するところから、少しずつ上へ
止める目安
- 目が回ったままになる、気持ち悪そう、顔色が青白いときは、その遊びをやめる。次は揺れを少なくする
- 怖がったり嫌がったりしたら、そこでやめる。無理に乗せたり登らせたりしない
気をつけること
- 遊具で遊ぶと何が伸びるかを、くらべて確かめた研究はまだ見つかっていません。療育の場の揺れる遊びも、家での効果はわかっていません
- 鬼ごっこは、遊具から離れた広い場所でします。遊具の上で追いかけっこをすると、慌てて落ちることがあります
あわせて試せる工夫
関連する困りごと
出典
幼児期運動指針. 文部科学省(幼児期運動指針策定委員会), 2012-03. 4 幼児期の運動の在り方 (1) 1) 3歳から4歳ごろ
幼児期運動指針ガイドブック 毎日、楽しく体を動かすために. 文部科学省(幼児期運動指針策定委員会), 2012. p.14「①3歳から4歳ごろ」(印刷のページ。分冊PDF 1319748_4_1 の7枚目)
Sensory processing signs of difficulty – Vestibular (movement). Aneurin Bevan University Health Board, Occupational Therapy Service for Children and Young People(英国ウェールズの子どもの作業療法部門). p.1「Vestibular sensory system」、p.2 末尾
療育通信「あそびのまなび」2016年9月「シーツブランコあそび」. 長浜市(児童発達支援センター及びこども療育センター), 2016-09. 本文、「遊び方」の「揺れの強弱」の※
都市公園における遊具の安全確保に関する指針(改訂第3版). 国土交通省, 2024-06. 印刷 p.8「2-1 リスクとハザード」本文と解説1)、p.9 解説1)(PDF 14・15枚目)
都市公園における遊具の安全確保に関する指針(改訂第3版). 国土交通省, 2024-06. 印刷 p.10「参考(ハザードの例)」、p.13 解説2)②(PDF 16・19枚目)
Turn Taking. Doncaster and Bassetlaw Teaching Hospitals NHS Foundation Trust(英国の公的な病院), 2024. p.1「Rules of taking turns」、p.2「Everyday Sharing」「Floor Play」
児童発達支援ガイドライン(令和6年7月). こども家庭庁 支援局 障害児支援課, 2024-07. p.19「(イ)運動・感覚」<保有する感覚の活用>
支援プログラム(北上市立こども療育センター). 北上市立こども療育センター, 2025-03-26. 「本人支援」の支援内容
May-Benson, T. A.、Smith Roley, S.、Mailloux, Z.、Parham, L. D.、Koomar, J.、Schaaf, R. C.、Van Jaarsveld, A.、Cohn, E.. Interrater Reliability and Discriminative Validity of the Structural Elements of the Ayres Sensory Integration® Fidelity Measure©. American Journal of Occupational Therapy, 68(5), 506-513, 2014. Table 2 Part III「Physical Space」、Results
Gravitational Insecurity. Swansea Bay University Health Board, Community Paediatric Occupational Therapy Department(英国ウェールズの子どもの作業療法部門). 「What is gravitational insecurity?」「Helpful strategies」「PE Strategies」
こどもを事故から守る!事故防止ハンドブック(令和8年3月版). こども家庭庁 成育局安全対策課, 2026-03. p.7「遊具(すべり台、ジャングルジム、ブランコなど)からの転落(2歳以上)」注意ポイント1〜5、p.13「ぶら下げていた水筒が転倒により腹部にあたる事故」注意ポイント3
遊具による子供の事故に御注意!. 消費者庁, 2016-02-10. p.1、p.6〜7「3.消費者の皆様へ」(1)〜(7)
都市公園における遊具の安全確保に関する指針(改訂第3版). 国土交通省, 2024-06. 印刷 p.14 解説3)②・4)①、p.68「(2)安全管理の啓発と指導」本文と解説1)、p.69「参考資料(対象年齢の表示例(年齢表示シール))」(PDF 20・74・75枚目)
都市公園における遊具の安全確保に関する指針(改訂第3版). 国土交通省, 2024-06. 印刷 p.2「Ⅱ 対象と適用範囲」、p.3 解説5)(PDF 8・9枚目)


