いろいろな動きの遊びを、少しずつ合わせて1日60分

散歩・公園・お手伝い・家の中の遊びを合わせて、1日に60分ほど体を動かせているかを考えます。バランス・移動・道具を使う動きが偏らないように、遊びを選びます。苦手な動きは、やわらかいボールなどで近くから。大人も一緒に楽しみます。
文部科学省の幼児期運動指針は、毎日合計60分以上、楽しく体を動かすことを目安にしています。家と園の時間を合わせて考えます。散歩やお手伝いも入り、家の中でもかまいません1。少しずつの時間を合わせて60分にする、大人も一緒に楽しむ、という家庭向けの提案もあります2。
体の動きは、バランスをとる動き、体を移動する動き、道具などを使う動きの3つに分けられます3。同じ運動ばかりくり返すと、いろいろな動きが身につきにくいことがあります。鬼遊びのように、いろいろな動きが入る遊びを選びます4。ボールが苦手な子には、新聞紙や風船で作った、当たっても痛くないボールがあります56。
この60分は、実現できる目安として決められたものです10。世界保健機関の目安は体を動かす強さも含めた数字で、同じ60分でも意味がちがいます9。体を動かす時間が少ない子は、少しから始めてかまいません8。うまくいった経験を重ねながら、楽しく体を動かせた日を少しずつ増やしていきます7。

バランスをとる
- 立つ・回る
- 転がる・渡る
- ぶら下がる

体を移動する
- 歩く・走る
- はねる・跳ぶ
- 登る・よける

道具などを使う
- 持つ・運ぶ
- 投げる・捕る
- 転がす・蹴る
文部科学省「幼児期運動指針」(2012年、日本の3〜6歳)より。
用意するもの
- やわらかいボール(新聞紙を丸めたもの、風船にガムテープを貼ったものなど)
試し方
- 散歩・公園・お手伝い・家の中の遊びを合わせて、その日に体を動かした時間を考える。外に出られない日は、家の中でもよい12
- 少ない日は、少しから始めて、だんだん増やす28
- バランスをとる・体を移動する・道具を使う動きが、どれかに偏らないように遊びを選ぶ34
バランスは片足で立つ・転がる・渡る、移動は走る・跳ぶ・よける、道具は投げる・捕る・蹴るなどです。鬼ごっこには、走る・止まる・よける・跳ぶが入っています。
- ボールが苦手なら、新聞紙を丸めたボールや、風船にガムテープを貼ったボールを使う。近くから転がしたり、蹴り合ったりすることから始める56
- 大人も一緒に楽しむ。布団の上でごろごろ・でんぐり返し、親子ずもう、大人が子どものころにした遊びなど2
親子ずもうは「ここまで」とルールを決めて、安全に遊びます。
- うまくいったところで終える。「遠くまで転がったね」と、できたことを伝える7
止める・変える目安
- 疲れた・痛いと言ったら休む
- 嫌がるのに続けさせない
合わないときは
- 何をして遊ぶかを、子どもに選んでもらう
- 雨の日は、布団の上げ下ろしや荷物運びのお手伝い、お風呂上がりのストレッチも数に入れる
- 同じ運動の練習をくり返すより、遊びの種類を変える
気をつけること
- 60分は日本の幼児期運動指針の目安で、体を動かす強さは決めていません。世界保健機関の目安は、3〜4歳で合計180分、そのうち60分は中くらい以上の強さです。厚生労働省のガイドが参考に挙げている世界保健機関の2020年の推奨では、5〜17歳のこどもは中くらい以上の強さで60分です。同じ60分でも意味がちがいます
- 激しすぎる運動や、同じ動きのやりすぎに気をつける
- 家で、この工夫の効果を確かめた研究は見つかりませんでした
関連するあそび

おうちサーキット
くぐる・跳ぶ・はう・渡るの場所を、家の中に3〜5か所つくって、順番に回る遊びです。

バランス遊び
床に貼ったテープの線の上を歩く、片足で立つ、クッションの島を渡るなど、体のバランスをとって遊ぶ遊びです。

ボール遊び
やわらかいボールを転がす・投げる・受ける・けるで、大人と行ったり来たりさせる遊びです。

鬼ごっこ
鬼が追いかけて、ほかの人が逃げる遊びです。しっぽとりや、仲間に助けてもらうルールなど、少しずつ形を変えて遊べます。

公園の遊具あそび
すべり台やブランコ、ジャングルジムで、すべる・揺れる・登る・ぶら下がるを、子どものペースで少しずつ楽しむ遊びです。

自然遊び・散歩
散歩や公園で、葉っぱや木の実を拾ったり、虫を見つけたりして、見て・さわって・話す遊びです。
関連する困りごと
出典
幼児期運動指針. 文部科学省(幼児期運動指針策定委員会), 2012-03. 4 幼児期の運動の在り方 (2)
幼児期運動指針ガイドブック 毎日、楽しく体を動かすために. 文部科学省(幼児期運動指針策定委員会), 2012. p.42–44「保護者の方に向けた提案」
幼児期運動指針. 文部科学省(幼児期運動指針策定委員会), 2012-03. 4 幼児期の運動の在り方 (1)
幼稚園教育要領解説(平成30年2月). 文部科学省, 2018-02. p.138、p.148(冊子の印字ページ)
幼児期運動指針ガイドブック 毎日、楽しく体を動かすために. 文部科学省(幼児期運動指針策定委員会), 2012. p.8、p.19
幼児期運動指針ガイドブック 毎日、楽しく体を動かすために. 文部科学省(幼児期運動指針策定委員会), 2012. p.33
CDC's Developmental Milestones. Centers for Disease Control and Prevention(米国疾病予防管理センター), 2026-02-17. 2歳・30か月・4歳のページ(家庭でできることの欄)
幼児期運動指針ガイドブック 毎日、楽しく体を動かすために. 文部科学省(幼児期運動指針策定委員会), 2012. p.25
リハ通信 VOL.9「不器用」ってなんだろう?. 東京都立府中療育センター(リハビリテーション科), 2025-07-22. 本文(1ページ)
健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023. 厚生労働省. こども版 p.11–12
To grow up healthy, children need to sit less and play more. World Health Organization(世界保健機関), 2019-04-24. 見出し「Children 3-4 years of age」
健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023. 厚生労働省. こども版 p.11「(参考)」
幼児期運動指針ガイドブック 毎日、楽しく体を動かすために. 文部科学省(幼児期運動指針策定委員会), 2012. p.10