水遊び・砂遊び
- 運動・感覚
- 認知・行動
- 言語・コミュニケーション
2〜3歳、3〜5歳(園児)、6〜8歳(小学校低学年)|1回 15〜30分

公園の砂場や水場、庭で、水を注いだり、砂を型に詰めてひっくり返したりします。砂に水を足すと、さわり心地や固まり方が変わります。大人も一緒に遊んで、「なくなった」「ばしゃん」とことばにします。
公園の砂場や水場、庭で遊べます。水が苦手な子には、色水や水でっぽうなど、水の色や形が変わるのを楽しむ遊びから誘います。水がかかったら「かかっちゃったね、冷たいね」と笑って声をかけ、水遊びは楽しいという経験を重ねていきます6。
水は浅くても油断できません。ビニールプールでは、わずか10cmの深さの水でも溺れるおそれがあります。子どもは、静かに溺れることも多いと言われています。遊ぶあいだは必ず大人が付き添い、着替えの手伝いなどでプールから離れるときも、目を離さないようにします。ビニールプールは、遊び終わったらその都度すべての水を抜きます89。ベランダは、子どもの遊び場にしません10。
水遊びの最中でも、熱中症になることがあります。屋外のプールで2時間ほど遊び、水分をあまりとっていなかった4歳の子が、熱中症と診断された例もあります。遊びに夢中な子には、大人が休憩と水分補給を勧めます11。砂場の砂は、猫のふんからの寄生虫や大腸菌で汚れていることがあります12。
期待すること

水の冷たさ、砂のざらざらやさらさらなど、いろいろな手ざわりを全身で味わいます。いろいろな感触で遊ぶことは、いろいろな感覚に慣れることにも役立つとされています。13

すくう・注ぐ・握る・型に詰めてひっくり返すなど、手や道具をたくさん使います。療育センターは、砂遊びで握る・つかむなどの手の動きの発達を促せる、としています。23

水を入れたり注いだりしながら、「なくなった」「ばしゃん」など、水についてのことばが出てきます。道具の貸し借りは、やりとりのことばを育てることにもつながります。23

どっちの砂山が高いか、ぬれた砂と乾いた砂はどうちがうかを、比べたり試したりします。砂をケーキに見立てて遊ぶこともできます。245
療育での使われ方
- 長浜市の療育センターは、療育で取り入れている遊びとして水遊びを紹介しています。光るのを見る、音を聞く、水の抵抗や浮く感じを味わうなど、いろいろな感覚を満たす遊びとしています。6
- 同じセンターの保護者向けの通信は、砂遊びを、感覚や手の動き、見立て、友だちとのやりとりにつながる遊びとして紹介しています。2
- 児童発達支援ガイドラインは「運動・感覚」の支援に、触覚などの感覚を遊びを通して使えるようにすることを挙げています。支援プログラムの季節の活動の例には「夏の水遊び」があります。7

水で
- 容器に入れて、注ぐ
- 人形を洗う
- 川や湖をつくる
- 水たまりを跳ぶ

砂で
- 掘る・注ぐ・ひっくり返す
- 砂に隠したおもちゃを探す
- 道やトンネル、城をつくる
- 料理のまねをする
西オーストラリア州の公的な保健機関の、保護者向けの資料(2023年)より。
用意するもの
- たらいやバケツ
- じょうろ、カップ、ペットボトル
- じょうご、ざる
- プリンカップなどの型、スコップ
- 筆(水で描くとき)
- 汚れてもいい服、ぬれた布巾
- 帽子、水筒
遊び方
- 帽子をかぶり、水筒を用意する。始める前に、「砂は砂場の中」「砂は人に投げない」など、きまりを伝える3411
- 砂場では、遊ぶ前に、動物のふんやとがった物がないか見る4
- カップやじょうろで水を注ぐ。砂を型に詰めて、ひっくり返す。大人も一緒に遊んで、「なくなった」「ばしゃん」とことばにする3
- 砂に水を足して、ぬれた砂と乾いた砂のちがいを試す。山や川をつくる48
家の中なら、お風呂でカップやざるを使って遊べます。お風呂でも、子どもは音をたてずに静かに溺れることがあります。
- 終わりは、砂時計やタイマーで前もって知らせる。片づけも一緒にして、バケツや洗面器に水をためたままにしない。遊んだあとは、石けんと流水で手を洗う36812
やさしくする
- 水が苦手な子は、じょうろで花に水をやる、水でっぽう、色水など、水の形や色が変わるのを見る遊びから
- 手でさわれない子は、スコップや筆など、道具でさわる
- 乾いた砂を型に詰めて、出すだけにする
むずかしくする
- 山とトンネルをつくり、水を流して川にする。家族や友だちと1つのものをつくる
- 泥団子をつくる。砂と土で、固まり方がちがうか試す
- 筆と水で、塀や地面に「水で描く」
止める目安
- 顔が赤い、ひどく汗をかいているときは、涼しい所で十分に休む
- 砂を口に入れる、人に投げるのがおさまらないときは、いったんやめる
気をつけること
- 水遊び・砂遊びの効果を確かめた研究は少なく、結果もそろっていません。家で遊んだときの効果は、まだわかっていません
- ぬれたプールのまわりは滑りやすいので、走ったりふざけたりしないよう伝えます
- たらいやビニールの浅い入れ物も、使い終わったら水を抜いておきます
- 家の砂場は、使わないときは覆いをかけます
- 手作りの水でっぽうは、ふたの誤飲が心配なら、ふたを留めておきます
あわせて試せる工夫
関連する困りごと
出典
保育所保育指針(平成29年厚生労働省告示第117号). 厚生労働省, 2017-03-31. 第2章 2 オ 表現(イ)内容①
保育所保育指針解説. 厚生労働省, 2018-02. 印刷 p.175(1歳以上3歳未満児・表現の内容①)
療育通信「あそびのまなび」2016年8月「砂あそび」. 長浜市(児童発達支援センター及びこども療育センター), 2016-08. 「≪感覚≫」「≪想像力≫」「≪対人社会性≫」
Play and Learning 9: Messy play. Child and Adolescent Health Service – Community Health(西オーストラリア州政府), 2023-06. p.1(冒頭、「When it comes to messy play」「What you can do」)
Play and Learning 9: Messy play. Child and Adolescent Health Service – Community Health(西オーストラリア州政府), 2023-06. p.2「Sand play」「Water play」「Keeping your child safe」
保育所保育指針解説. 厚生労働省, 2018-02. 印刷 p.246(3歳以上児・環境の内容⑨)
療育通信「あそびのまなび」2017年7月「水あそび」. 長浜市(児童発達支援センター及びこども療育センター), 2017-07. 冒頭、「『水あそび』がこわい子へのかかわり」「『水あそび』がやめられない子へのかかわり」「家で作れる水あそびおもちゃ」
児童発達支援ガイドライン(令和6年7月). こども家庭庁 支援局 障害児支援課, 2024-07. p.19「(イ)運動・感覚」<保有する感覚の活用>、別添3 ⑫主な行事等(PDF 79枚目)
こどもを事故から守る!事故防止ハンドブック(令和8年3月版). こども家庭庁 成育局安全対策課, 2026-03. p.10「水まわりの事故」(ビニールプールやプールでの事故、洗濯機・バケツや洗面器などによる事故、入浴時に溺れる)
みんなの消費安全ナビ from 消費者庁 Vol.693 家庭用プールでの事故を防ぎましょう!. 消費者庁 消費者安全課, 2026-08. 「注意ポイント」
こどもを事故から守る!事故防止ハンドブック(令和8年3月版). こども家庭庁 成育局安全対策課, 2026-03. p.6「ベランダなどからの転落(1歳以上)」注意ポイント1
みんなで見守り「こどもの熱中症」を防ぎましょう!. こども家庭庁. 『こども自身では予防できない』、「無理をせず、適度に休憩しましょう」と事例(4歳)
こどもを事故から守る!事故防止ハンドブック(令和8年3月版). こども家庭庁 成育局安全対策課, 2026-03. p.13「こどもの熱中症(0歳以上)」注意ポイント2
保育所における感染症対策ガイドライン(2018年改訂版). こども家庭庁(厚生労働省が2018年3月に作成。2023年5月一部改訂、2023年10月一部修正), 2023-10. 印刷 p.29「○砂場」(PDF 34枚目)


