食べられるものが少ない(偏食)

2〜3歳、3〜5歳(園児)
食べられるものが限られていて、いつも同じものばかり。野菜や肉など、口にしない食べ物が多い。
偏食は、幼児の保護者によくある悩みのひとつです1。多くは一時的で、成長とともに落ち着いていくと報告されています2。
食べないのが心配で強く促すと、かえって偏食が強まることもあります6。体重が増えているか、食べられるものがとても少なくないかは確かめておきます。そのうえで、食卓に並べ続けることを目標にしてみてください。
偏食の多くは一時的で、年齢が上がると少なくなっていました。オランダの一般の子どもを、1歳半から6歳まで追った調査より。
考えられる理由
試せる工夫

苦手な食べ物を、少しずつ何度も出す
苦手な食べ物を、少しずつ食卓に出していきたいとき

無理に食べさせない
「食べなさい」と言うことが多く、食卓がつらい時間になっているとき

食べられるものと一緒に出す
食卓に食べられるものがないと、食事を嫌がるとき

食卓の環境を整える(一緒に食べる・画面を消す・時間を決める)
食事中にテレビがついていたり、食事の時間がばらばらだったりするとき

料理や栽培に、子どもも関わる
料理や食材に興味がありそうなとき
止める・変える目安
- 食卓に出すだけで強く泣いたり怒ったりして、食事の時間がつらくなっているときは、出す量や出し方を変えるか、しばらく休む
- 食べる量がとても少ない日が続く、体重が増えないなどの心配があるときは、かかりつけの小児科で聞いてみてください
- 食べられるものだけを食べて、ほかには手をつけない日が続いても、責めない。食べる量や体重が心配なときは、かかりつけの小児科で聞いてみる
- 食卓がしかる場や我慢の場になっていると感じたら、ルールを減らして、楽しく過ごすほうを選ぶ
- 手伝いが負担になっていたり、触るのを強く嫌がったりするときは、見ているだけでもよいことにする
出典
平成27年度 乳幼児栄養調査結果の概要. 厚生労働省, 2016. p.15「(4)現在子どもの食事について困っていること」図16
Cardona Cano, S.、Tiemeier, H.、Van Hoeken, D.、Tharner, A.、ほか. Trajectories of picky eating during childhood: A general population study. International Journal of Eating Disorders, 48(6), 570–579, 2015. Abstract
楽しく食べる子どもに~食からはじまる健やかガイド~. 厚生労働省(食を通じた子どもの健全育成のあり方に関する検討会), 2004-02. p.15「4 発育・発達過程に応じて育てたい“食べる力”」2)幼児期
Dovey, T. M.、Staples, P. A.、Gibson, E. L.、Halford, J. C.. Food neophobia and 'picky/fussy' eating in children: a review. Appetite, 50(2-3), 181–193, 2008. Abstract
Coulthard, H.、Blissett, J.. Fruit and vegetable consumption in children and their mothers. Moderating effects of child sensory sensitivity. Appetite, 52(2), 410–415, 2009. Abstract
Taylor, C. M.、Emmett, P. M.. Picky eating in children: causes and consequences. Proceedings of the Nutrition Society, 78(2), 161–169, 2019. 節「Causes of picky eating」
授乳・離乳の支援ガイド(2019年改定版). 「授乳・離乳の支援ガイド」改定に関する研究会(こども家庭庁が掲載), 2019-03. 「Ⅱ 授乳及び離乳の支援」授乳及び離乳の支援に当たっての考え方(PDF p.18〜19/印刷 p.13〜14)
Fussy eating in children. KidsHealth NZ(ニュージーランド小児科学会・Health New Zealand), 2023-06-05. 見出し「Signs that it could be more than fussy eating」「When to get medical help for your child」
Attia, E.、Walsh, B. T.. 回避・制限性食物摂取症(ARFID)(MSDマニュアル プロフェッショナル版). MSD マニュアル, 2022-10. ページ全体
Feeding and Swallowing Disorders in Children. Communication Health Support Association(American Speech-Language-Hearing Association の専門知識による), 2026-05-01. 本文(摂食・嚥下の問題のサインの一覧)